ニートを対象に、来年度から高知県が始めるサポートセンターの準備組織として昨年末頃から県庁内の各組織等を集めて委員会が開催されていると先週末のシンポジウムで聞きました。

ただ残念なことは、その中に支援を行う公的機関しか入っていなく、当事者と思われるニートと称せられる若者たちやその家族の方、民間支援組織なども漏れていることがわかりました。県の行政組織を横断的に縦から横へ編成して取り組んでいるという前向きな姿勢はわかるのですが、行政の枠組み自体は変わらないし、閉鎖的な支援施設の中でどうこうしても一般社会から見ればほんの狭い枠組みにすぎないのです。
閉じこもっていた若者をどう社会と関わらせていくか、彼らの出口のネットワークをいかに構築するかは、地域で日頃から繋がってきた活動が出来てこそ初めて生まれるものだと思われます。それには日頃から培った住民同志の信頼関係が前提です。
その決め手としては、それぞれハブとなる人たちの緩やかな絆としての人的ネットワークが相互に働き補完し合って、相互に活用していくことでしょう。それは縦割りだろうが横割りだろうが行政だけではなし得ないのは明らかです。

子どもや若者を「おせっかい」したくてたまらない大人が地域にはいます。大人もまた若者や子どもたちに協力し手伝ってもらうことを求めています。
それぞれが出来ることから出来る形で始めていくことが大切ではないでしょうか。
その意味でも「新堀川草の根観光冬祭り」は地域の大人たちと「マイゴの会」の若者が関わっていく機会でもあり、知事の言う「住民力」が活用される機会なのです。
教育社会学者門脇厚司さんは「まさに、地域が学びの場。自分もその一人と自覚し、自然と他人に関心を持つ。人と人がつながって、社会をつくり、運営し、変える。こういう力を私は『社会力』と呼んでいる。」と書かれたブログを拝見し、私もなるほどと思いました。
高知遺産 新堀川 より
http://white.ap.teacup.com/applet/shinbori/msgcate9/archive
ここでこそ、人と人が繋がる『社会力』が養えるわけで、ローカルな高知でこそ出来る、これぞまさしく「新堀川 若者自立塾」とも言えるものでしょう。

奇しくもこの新堀川周辺は、土佐の「維新の志士」たちが集まった場所でもあります。また土佐といえば自由民権のメッカと言えるくらい、全国にその運動を広めた活動家たちの思想的指導者、中江兆民の生家も近くにあり、歴史的、文化的、思想的にも発信拠点であったようです。
もともと文化と情報と人との交流があった場所でもあり、物流の拠点のなごりとして残っている石積み階段のある風情が、ここ新堀川のシンボルともいえましょう。
この中で、県民の住民力が活かされ、若者の自立力が養われ、その社会力を育むことができれば、地域社会復活という面からも高知県の持つポテンシャルはまだまだ捨てたものではないともいえます。
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